公開日:2017/06/08 最終更新日:2017/06/08
JVN#52691241
国土地理院が提供する複数のソフトウェアのインストーラにおける任意の DLL 読み込みの脆弱性
国土地理院が提供する複数のソフトウェアのインストーラには、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。
次の製品のインストーラが本脆弱性の影響を受けます。
- 座標補正ソフトウェア PatchJGD ver. 1.0.1 [CVE-2017-2210]
- 標高補正ソフトウェア PatchJGD(標高版) ver. 1.0.1 [CVE-2017-2211]
- 座標変換ソフトウェア TKY2JGD ver. 1.3.79 [CVE-2017-2212]
- セミ・ダイナミック補正支援ソフトウェア SemiDynaEXE ver. 1.0.2 [CVE-2017-2213]
国土地理院が提供する複数のソフトウェアのインストーラには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。
インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
当該製品をインストールしない
当該製品のインストーラの配布は既に終了しています。当該製品をインストールしないでください。
なお、既に当該製品をインストールしている場合は本脆弱性の影響を受けません。
-
Japan Vulnerability Note JVNTA#91240916
Windows アプリケーションによる DLL 読み込みやコマンド実行に関する問題
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値:
7.8
CVSS v2
AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値:
6.8
分析結果のコメント
ユーザのシステムを攻撃する目的で作成された DLL ファイルを、攻撃者の意図する場所にユーザが自ら配置することを想定しています。
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 橘総合研究所 英利 雅美 氏
JPCERT 緊急報告 |
|
JPCERT REPORT |
|
CERT Advisory |
|
CPNI Advisory |
|
TRnotes |
|
CVE |
CVE-2017-2210 |
CVE-2017-2211 |
|
CVE-2017-2212 |
|
CVE-2017-2213 |
|
JVN iPedia |
JVNDB-2017-000121 |
JVNDB-2017-000122 |
|
JVNDB-2017-000123 |
|
JVNDB-2017-000124 |