JVN#79543573
Microsoft Teams のインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性
Microsoft Teams のインストーラには、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。
- Microsoft Teams 1.3.00.362 より前のバージョンのインストーラ
Microsoft Teams のインストーラには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。
開発者によると、本件は「アプリケーション ディレクトリにおける DLL の植え付け」の問題であり、セキュリティ更新プログラムによる対応は行わないとのことです。
開発者による「アプリケーション ディレクトリにおける DLL の植え付け」への対応については、開発者が提供する情報をご確認ください。
インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
最新のインストーラを使用する
開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用してください。
また、インストーラを実行する際には、インストーラと同じディレクトリに不審なファイルがないことを確認してください。
開発者によると、本脆弱性は Microsoft Teams 1.3.00.362 で修正され、Microsoft Teams 1.3.00.362 以降のバージョンは影響を受けないとのことです。
なお、本脆弱性の影響を受けるのはインストーラの起動時のみです。すでに製品をインストール済みの場合は影響を受けません。
分析結果のコメント
ユーザのシステムを攻撃する目的で作成された DLL ファイルを、攻撃者の意図する場所にユーザが自ら配置することを想定しています。
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: NTTセキュアプラットフォーム研究所 中島明日香 氏
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2019-5922 |
JVN iPedia |
JVNDB-2019-000014 |
- 2020/04/01
- 対策方法を更新しました。また日本マイクロソフト株式会社のベンダステータスが更新されました。