公開日:2019/05/23 最終更新日:2019/05/23

JVNVU#93268101
三菱電機製 MELSEC-Q シリーズ Ethernet インタフェースユニットにおけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

概要

三菱電機株式会社が提供する MELSEC-Q シリーズの Ethernet インタフェースユニットの FTP 機能には、サービス運用妨害 (DoS) (CWE-400)の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

MELSEC-Q シリーズ Ethernet インタフェースユニットのうち、次の製品型番とバージョンのものが影響を受けます。

  • QJ71E71-100 (シリアル番号の上 5 桁が 20121 以前のバージョン)

詳細情報

三菱電機株式会社が提供する MELSEC-Q シリーズの Ethernet インタフェースユニットには、遠隔の第三者によって細工された TCP パケットを FTP サービスが受信した際、Ethernet インタフェースユニットにシステムエラーが起き、サービスが停止する可能性があります。

想定される影響

遠隔の第三者によって、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減できます。

  • ファイアウォールの設定で、信頼できないネットワークやホストからの FTP リクエストをブロックする
  • MELSEC-Q シリーズ Ethernet インタフェースユニットの FTP 機能を無効にする
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
三菱電機株式会社 お問い合わせ | 三菱電機 FA

参考情報

  1. ICS-CERT Advisory (ICSA-19-141-02)
    Mitsubishi Electric MELSEC-Q Series Ethernet Module

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C
基本値: 7.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2019-10977
JVN iPedia