公開日:2017/12/08 最終更新日:2017/12/08

JVNVU#95124098
Fluentd におけるエスケープシーケンスインジェクションの脆弱性

概要

Cloud Native Computing Foundation (CNCF) が提供する Fluentd には、エスケープシーケンスインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Fluentd バージョン 0.12.29 から 0.12.40 まで

詳細情報


Cloud Native Computing Foundation (CNCF) が提供する Fluentd はオープンソースのデータ収集ツールです。Fluentd の parse Filter Plugin には、ログ処理に起因するエスケープシーケンスインジェクションの脆弱性(CWE-150)が存在します。

想定される影響

ログ収集している機器にて使用されているターミナルの実装によりますが、細工されたログを受信することで、ターミナル UI を改ざんされたり、任意のコマンドを実行されたりするなどの可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:N
基本値: 5.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:P/A:N
基本値: 5.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、下記の方が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 福田 鉄平 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-10906
JVN iPedia